埋没毛(埋もれ毛)ができる原因について

埋没毛とは?どんな状態?
埋没毛は、毛が伸びても皮膚の表面には出てこず、埋もれてしまっている毛のことをいいます。
埋没毛以外にも「埋もれ毛」という言い方をする場合もあります。
短い毛のまま留まっていることもあれば、皮膚の下で成長を続け長く伸びていることも。
埋没毛ができやすい部位などは特になく、毛が生えているところだとどこでも埋没毛になる可能性はあります。
また、黒い毛が皮膚の下で成長するので、黒いブツブツとした点のようになって見た目的にもあまり良くありません。
さらには、埋没毛を放っておくと毛嚢炎などの皮膚の炎症に発展してしまうこともあるので、適切に対処する必要があります。
埋没毛になってしまう原因はいくつかあるので、よく理解してもし埋没毛になってしまった場合でも対処できるように準備しておきましょう。
埋没毛の原因1・間違ったムダ毛処理
埋没毛になってしまう原因はいくつかありますが、そのうちの1つは間違ったムダ毛処理によるものです。
毛抜きやカミソリ等による間違ったムダ毛処理によって、お肌に負担がかかったりダメージを受けるので、皮膚の1番表面にある角質がどんどん分厚くなってしまいます。
角質は、お肌の保湿を守る役目だったり、内部に雑菌が入っていかないようにするバリア機能の役目を担っています。
ムダ毛処理によって傷ついたお肌は、これ以上ダメージが大きくならないようにと、ターンオーバーを遅くして古い角質をため込んでしまいます。
その結果、分厚くなった角質が毛穴をふさいでしまって新しく伸びてきた毛が皮膚の表面に出られず、埋没毛となってしまうのです。
毛抜きによる埋没毛の原因
毛抜きでのムダ毛処理は、埋没毛になってしまいやすいです。
気になるムダ毛を根っこから抜くことで見た目にもキレイに処理できるので、ワキヒザなどカミソリやシェーバーでのムダ毛処理後でも、剃り残しが気になる部位などは毛抜きで処理してしまいがちですよね。
ですが、毛抜きによる自己処理は、毛を根っこから無理やり引き抜くので、毛穴のまわりの皮膚も一緒に引っ張られてはがれてしまい、出血したり、炎症や化膿などの肌トラブルも起こりやすいです。
また、毛抜きを使用していて、毛が途中で切れてしまったことはありませんか?
そういった場合も、残った毛がお肌の中に埋まってしまって出てこれなくなり、埋没毛になってしまう原因となります。
カミソリによる埋没毛の原因
カミソリを使用してムダ毛処理をしている方は多いと思いますが、カミソリでも埋没毛になってしまうことがあります。
カミソリでの自己処理は、刃が直接お肌に当たるため、表面の角質層まで削ってしまいます。
傷ついた皮膚が修復するときに毛穴がふさがってしまい、その結果、成長した毛が表面に出てこれず、埋没毛となってしまうことがあります。
他にも、カミソリで自己処理をすると処理後の毛先は尖った状態になります。その毛が皮膚の内側に入り込んでしまい、埋没毛になってしまう場合もあるようです。
また、時間がなかったり面倒だという理由からジェルなどのシェービング剤を使わずに自己処理をしてしまうと、埋没毛になってしまったという人もいます。
ブラジリアンワックスによる埋没毛の原因
ブラジリアンワックスは、ハチミツや砂糖などの天然素材がベースとなっているワックスを温めて溶かし、お肌に塗って少し待つと固まるので、その後、一気に引き剥がすことで毛を毛根から引き抜くことができるムダ毛処理の方法です。
ワックスを剥がすときに痛みはありますが、塗って剥がすだけなので処理の時間も短く、処理直後からツルツルのお肌になります。
しかし、ブラジリアンワックスは毛抜きでの処理と同様に毛を根っこから抜くという処理方法なので、ムダ毛処理をしたときに毛穴が炎症を起こしたり、出血をしてしまう場合があります。
こういった場合に、かさぶたや古い角質が毛穴をふさいでしまい、埋没毛が起きてしまう原因となってしまいます。
埋没毛の原因2・肌の乾燥によるターンオーバーの乱れ
埋没毛になってしまう原因の2つ目は、お肌の乾燥によるターンオーバーの乱れです。
お肌は一定の周期で生まれ変わるのですが、これをターンオーバーといいます。
ターンオーバーの仕組みは、お肌の内側で細胞分裂を繰り返し、新しい細胞が生まれ、少しずつ形を変えながらお肌の外側に向かって押し上げられていきます。
お肌の表面まで到達すると、1番外側にある角層が垢となって剥がれ落ちることで、細胞が生まれ変わるのです。
お肌は乾燥するとバリア機能が低下してしまうので、肌トラブルが起きやすくなってしまいます。
乾燥によって肌トラブルが起きるとターンオーバーが正常に働かなくなり、古い皮膚が垢として排出されず、角質が硬くなってしまうので、その結果、埋没毛になってしまう場合があるのです。
ムダ毛処理後はしっかり保湿しましょう
ムダ毛処理は、毛抜きやカミソリ、ブラジリアンワックスやその他どの処理方法でも少なからずお肌にダメージを与えてしまっています。
普段よりもお肌は敏感になっていて、乾燥しやすい状態にあるのでムダ毛処理後はしっかり保湿ケアを行いましょう。
また、ターンオーバーの乱れやお肌のバリア機能の低下は、乾燥が原因でもあります。
その結果、埋没毛になってしまう場合もあるので、保湿をしっかり行い、乾燥を防ぎましょう。
埋没毛は悪化すると、毛嚢炎などの炎症などを起こしてしまうこともあります。
普段から保湿ケアなどでお肌の状態を整えておくことで、ムダ毛処理によるダメージも抑えることができ、その結果、埋没毛などの肌トラブルを防ぐことができます。
埋没毛の原因3・肌の傷
埋没毛になってしまう原因の3つ目は、お肌の傷です。
怪我などでお肌に傷がつき、擦れたり切れて出血したりすると、かさぶたになりますよね。
かさぶたになっている部分が毛穴をふさいでしまうので、成長して伸びてきた毛が皮膚の表面に出てくることができず、埋没毛となってしまいます。
また、怪我だけじゃなく、ムダ毛処理による傷も埋没毛の原因となります。
カミソリで切ってしまった場合、毛抜きやブラジリアンワックスなどで毛を毛根から抜いた場合などでも、出血したりすることがありますよね。
そういったときの傷でも、埋没毛になってしまうことがあります。
ムダ毛の自己処理は、傷になったり出血などが起こりにくく、お肌へのダメージも他の方法より少ない、電気シェーバーをおすすめします。
埋没毛が起こりやすい部位/脇・膝・二の腕
埋没毛は、脇や膝、二の腕などが起こりやすい部位として挙げられます。
身体の中でもこれらの部位は普段から自己処理をする回数が多いので、その分お肌を傷つけやすかったり、お肌への負担が多いためです。
自己処理の回数が多いですし、足や腕は露出することもあり、埋没毛が起きていることに気づきやすいというのも1つの要因です。
また、夏など露出が多い服装を着たときに埋没毛が目立ちやすい場所でもあるため、気にされる方は多いです。
腕をあげたときに脇に黒いポツポツがあると、気になってノースリーブなど着たい服を着れなくなってしまう可能性もあります。
逆を言うと、これらの部位を埋没毛が起こらないようにしっかりケアすれば、夏で海やプールで水着を着たり、ノースリーブなど露出が多い服装でも自信を持って着られるようになりますね!
自己処理の頻度が多い部位は埋没毛になりやすい
脇や膝、二の腕が埋没毛の起こりやすい部位として挙げられましたが、自己処理の頻度が多いことも関係しています。
お肌を露出することが多い夏はもちろん、これらはムダ毛が目立つ部位でもあるので、1年中ムダ毛処理をしている女性がほとんどだと思います。
脱毛サロンや医療脱毛に通っていると、自己処理の頻度も少なくなってくるので埋没毛になることもほとんどありませんが、カミソリなどで自己処理をしているとお肌へのダメージも大きく、自己処理の頻度が多ければ多いほど埋没毛のリスクも高くなってしまいます。
とは言っても、自己処理でのムダ毛処理をしない訳にもいきません。
その場合は、できるだけお肌へのダメージが少ない電気シェーバーでの自己処理をおすすめします。
埋没毛の取り出し方/埋もれ毛を自分で楽に取り出す方法

埋没毛の取り出し方1・角質ケア
埋没毛を取り出す方法はいくつかありますが、1つ目は角質ケアです。
一般的に角質ケアで知られているのは、スクラブやピーリング・クレイマスクなどですよね。これらは、お肌表面の古い角質を落とすことができます。
埋没毛は乾燥などが原因で、お肌の表面の角質がうまく剥がれず分厚く、硬くなってしまっていることで毛が表面に出てこれなくなっている場合もあります。
こういった場合は、角質ケアがおすすめです。
スクラブやピーリングで古い角質を落とすことで、お肌がやわらかくなり、毛が表面に出てくるようになります。
しかし、スクラブやピーリングなどの角質ケアを頻繁に行ってしまうと、逆にお肌へ負担をかけてしまうことになるので使用頻度には注意が必要です。
スクラブによる角質オフ
スクラブによる角質ケアも埋没毛には効果的です。
ボディスクラブは、砂糖や塩などの天然由来成分を細かい粒子にして配合していたり、美容成分やオイルもたっぷり配合されているので、保湿しながら角質ケアができます。スクラブは基本的にザラザラとした肌触りですが、これらが古い角質を除去してくれ、やわらかいお肌に導いてくれるのです。
また、埋没毛以外にも毛穴に詰まっている皮脂や汚れ、黒ずみなどをケアしてくれる効果もあるので、スベスベのお肌になります。
ボディスクラブは全身に使用することができますが、埋没毛が起きている部位以外にも、お肌が硬くなっていたり、ごわつきが気になるひじ・ひざ・かかとやお尻などに使うのもおすすめですよっ。
ピーリングによる角質オフ
ピーリングによる角質オフも埋没毛には効果があります。
ピーリングは、皮などをはぐ、むく、などといった意味がある「peel(ピール)」が語源となっていて、ピーリングジェルやクリームによって、はがして落とす角質ケアのことを言います。
スクラブとよく似ていますが、スクラブはたくさん入っている小さな粒子で肌をこすることによって古い角質を取り除きます。
埋没毛への効果以外にも、くすみや毛穴の黒ずみの改善、ピーリング後の化粧水などがお肌に浸透しやすくなるなどのメリットがあります。
ただ、スクラブとピーリングどちらも使用頻度には注意が必要です。
頻繁に使用すると、お肌に必要な角質にもダメージを与えてしまうことになります。
多くても週に1回が使用頻度の目安といえるでしょう。
埋没毛の取り出し方2・埋没毛が気になる場所を徹底保湿する
埋没毛を取り出す方法2つ目は、気になる場所を徹底的に保湿することです。
埋没毛になってしまう原因は、自己処理だったりお肌の乾燥、お肌に傷がついたことによったりなど色々ありますが、毛穴がふさがってしまうことが多いです。
そういった場合は、お肌のターンオーバーが乱れていて古い角質が残ってしまっていることも1つの原因です。
なので、徹底的に保湿ケアをしてターンオーバーを正常に整えてあげることで、古い角質は新しく生まれてくる細胞によって下から押し上げられ、垢となって排出されます。
そうすると自然と埋没毛も皮膚から出てくるようになります。
お風呂上がりなどに、コラーゲンやセラミドなどの保湿成分が配合されているボディクリームなどでしっかり保湿ケアを行いましょう。
埋没毛の取り出し方3・蒸しタオルやお風呂で毛穴を開いて毛抜きで取り出す
埋没毛を取り出す方法3つ目は、蒸しタオルやお風呂で毛穴を開いて毛抜きで取り出す方法です。
毛穴がふさがっていることが原因で埋没毛になってしまっていることもあるので、蒸しタオルやお風呂で毛穴を開くことによって埋没毛が改善される場合もあります。
毛抜きは、使用前に消毒しておいてください。
また、蒸しタオルを使用する場合は、水で濡らしたタオルを電子レンジで30秒~1分程温めてください。
(熱いと感じる状態はお肌の負担になる可能性があるので、温かいと感じる程度で大丈夫です。)
ただし、この方法には注意点があります。この方法で埋没毛を抜く場合、抜いていいのは毛穴が開いたことによって皮膚の表面に出てきた毛だけです。
まだ埋まったままの毛を無理に引っ張り出すようなことはしないでください。
埋没毛の取り出し方4・ニキビ治療薬を塗る
埋没毛を取り出す方法4つ目は、ニキビ治療薬を塗ることです。
埋没毛になってさらに毛穴の炎症などが悪化すると、毛嚢炎になってしまうこともあります。
毛穴が炎症を起こすと、ニキビや吹き出物のように腫れたり膿んだりしてしまい、ニキビなどと同じように、対処を誤ってしまうとお肌に跡が残ることもあるので適切な対処が必要です。
毛嚢炎の主な原因は、毛穴に雑菌が侵入することで、炎症を起こします。
毛嚢炎はお肌が敏感になっているときに発生しやすく、毛抜きやカミソリによる自己処理でも起こることがあります。
もし、そうなってしまった場合は、ニキビ治療薬を患部に塗ってケアしましょう。
ただし、症状が長引くようなら、医療機関を受診してください。毛嚢炎に最適な薬を処方してもらえるはずです。
ニキビ治療薬には角質を柔らかくする成分が配合されている
お肌の乾燥やダメージから、古くなった角質がはがれ落ちず、分厚くなってしまった角質が毛穴をふさいで埋没毛になってしまうという場合があります。
そういった場合は、スクラブやピーリングジェルでの角質ケアで、古くなった角質を落とし、埋没毛を改善するという方法もありますが、ニキビ治療薬でも同じような効果を得られることがあります。
角質が毛穴をふさいでしまうことで、詰まった毛穴の中でニキビの原因菌であるアクネ菌が増殖をはじめ、ニキビができやすくなってしまいます。
このような原因から、ニキビ治療薬には角質ケアができる成分が配合されているのです。
サリチル酸は、角質溶解作用や殺菌作用があるので、角質をやわらかくしてくれます。
ニキビ治療薬には肌のターンオーバーを整える成分が配合されている
お肌のターンオーバーの乱れも埋没毛に大きく関係しています。
ターンオーバーが乱れるとお肌の乾燥や角質がうまくはがれ落ちなくなってしまうので、毛穴がふさがり、埋没毛やニキビが発生する原因となります。
埋没毛もニキビも発生する原因は共通している部分もあるので、どちらにも効果がある対処法があります。
それは、ターンオーバーを正常に整えるということです。
ターンオーバーが正常だと、角質が分厚くなることもなく、刺激からお肌を守ることもできるのです。
ニキビ治療薬にはお肌のターンオーバーを整える成分も配合されています。
ただし、埋没毛が悪化した毛嚢炎とニキビは似ていますが違うものなので、症状が改善されないようであれば医療機関を受診するようにしてくださいね。
埋没毛の取り出し方5・針を使う
埋没毛を取り出す方法5つ目は、針を使って毛を表に出す方法です。
これはあまりおすすめできない方法ですが、「1本~数本だけ埋没毛があって気になる」「数日間、様子を見てたけど改善されない」などといった場合においての最終手段だと思ってください。
この方法は、針で皮膚をつついて毛を表面に出し、毛抜きで抜くという方法になります。
埋没毛も、皮膚の下で成長を続け、そのまま放置してると(保湿ケアはしっかりしておく)、自然と皮膚の表面に出てくることもあります。
しかし、皮膚のすぐ下で伸びていても表面には出てこず、うっすら見えているような埋没毛もあります。その場合に、針で少しつつくと伸びていた毛を表面に出すことができます。
ただし、無理につついたりすると、出血したり傷になって色素沈着を起こしシミになって残ってしまう可能性もあるので注意してください。
処置の前は手を石鹸で洗い清潔にする
まず、処置の前には手を石鹸で洗って清潔にしておきましょう。
毛穴に針を刺して毛を皮膚の表面に出すという方法なので、雑菌などが毛穴に入ってしまうと炎症を起こしてしまうなどのリスクもあります。
ニキビに似た毛嚢炎(毛穴の奥が炎症を起こす)や、さらに悪化すると膿が溜まってしこりになってしまうことも。そうなると、痕が残ってしまう可能性もあります。
指や爪には、菌がたくさん付着しています。
埋没毛が皮膚のすぐ下まで伸びてきていると、少しひっかくだけで毛が表面に出てくることもあります。
その場合も、菌が毛穴に入ってしまうと炎症を起こしてしまう可能性があります。
また、埋没毛だけじゃなく、毛抜きでのムダ毛処理も同じことが言えます。
毛抜きでのムダ毛処理もおすすめできませんが、処置前は必ず手を洗い清潔にしておきましょう。
消毒した針とピンセットを使用しましょう/消毒用エタノール、火で炙る
針を使って埋没毛を取り出すのに、必要なものは、針とピンセット(または毛抜き)です。
針で毛穴をつついて毛を表面に出したり、毛が皮膚の下で伸び、丸くなっている場合は針を挿して毛を少し引っ掛けるようにするとお肌の表面に出てきます。
表面に毛が出てくると、ピンセットまたは毛抜きで毛を抜けば埋没毛の処置は完了です。
その後、保湿ケアは必ず行ってくださいね!
1つ注意点として、針とピンセット(毛抜き)は必ず消毒してから使用してください。
方法は、消毒用エタノールで拭く・煮沸殺菌する・赤くなるまで火で炙る(危険なのであまりおすすめしません。)などがあります。
煮沸や火で炙った場合は、かなり熱くなっているので、完全に冷めてから使用するようにしてください。
針でかるくつついて毛先が表にでたら先端をピンセットでつまんで毛先を表に引っ張り出す
埋没毛は、皮膚の下でも成長を続けていることが多いです。
毛の伸び方にもいくつかタイプがあり、
- 長い毛が皮膚の下の浅い部分を這うように生えている。
- 伸びた毛がくるくると渦を巻いて成長している。
- 毛先少しだけ皮膚の表面にでてきているが、大半が埋まってしまったまま。
- カミソリなどの処理によって尖った毛先が皮膚の下へ入り込んでしまったもの。
などが代表的な例として挙げられます。
針で埋没毛を取り出す場合は、針で毛穴をかるくつついて、毛先が表面へ出てきたらピンセットや毛抜きで引っ張り出しましょう。
ただし、奥深くに生えている埋没毛を無理に引き出そうとすると出血したり痕がのこってしまうような傷になってしまうので、保湿ケアや角質ケアなどで自然と毛が表面に出てくるのを待ちましょう。
埋没毛を取り出すときの注意点

注意点1・数日で自然に毛先が表面に出ることが多いのでしばらくは様子を見る
埋没毛を取り出す方法をいくつかお伝えしましたが、角質ケアや保湿ケア以外の方法はあまりおすすめできません。色々試したけどダメだった、というような場合の最終手段として覚えておいてください。
埋没毛は、見つけると気になってひっかいたり道具を使って取り出したくなりますが、あまり気にせず普段通りケアしていれば数日で自然と毛先が皮膚の表面に出てくることが多いです。
無理して毛抜きや針などで埋没毛を処理してしまうと、逆に傷になったりして治るまで日にちがかかったりしてしまいます。さらに、傷や色素沈着を起こし、痕が残ってしまう可能性も。
気になってしまう気持ちは分かりますが、数日間は様子を見てみましょう。
(使用頻度を守ってボディスクラブやピーリングジェルを使ってみたり、埋没毛がある箇所を丁寧に保湿ケアすることはおすすめします。)
注意点2・ムリに引き出すと傷が残る
埋没毛を取り出すときの注意点として、無理やり引き出すと傷が残ってしまうこともあります。
ボディスクラブやピーリングジェルなどの角質ケアは、使用頻度を守らないと逆にお肌に負担がかかってしまいます。
また、毛抜きや針を使って埋没毛を取り出そうとすると、出血したり、傷になってしまう可能性があります。
結果的に炎症を起こしてしまい、治るのが遅くなったり、色素沈着を起こしてシミのように痕が残ってしまうことも十分に考えられます。
埋没毛になってしまう原因はお肌の乾燥や誤った自己処理によるなど、いくつかありますが、お肌のターンオーバーが正常に保たれていると、改善される場合が多いので、無理してすぐに取り出そうとせず、少し様子を見ることも必要です。
注意点3・埋没毛の周辺に炎症を伴う場合は病院で治療をしましょう
埋没毛の周辺に炎症を伴う場合は、病院で治療しましょう。
埋没毛になってしまっても、気にせず適切な対処をしていれば改善されることが多いです。
しかし、無理にひっかいて毛を取り出したり、毛抜きや針で引き抜いたりすると、雑菌が毛穴に入り込んでしまい、炎症を起こしてしまう場合もあります。
また、無理に埋没毛をどうにかしようとしなくても、お肌の状態が不安定だと炎症を起こすこともあります。
埋没毛が悪化すると毛嚢炎を引き起こし、放っておくと色素沈着や黒ずみの原因にもなります。
市販の薬で炎症を抑えるという方法もありますが、アレルギーや肌に合わなかったりすると、余計悪化してしまう可能性も考えられます。
その場合は、皮膚科を受診し、病院で正しい処置を受けるようにしてください。
注意点4・切開はNG!色素沈着や傷跡の原因となる
埋没毛を無理に取り出そうとするのはおすすめできません。
埋没毛を見つけてしまうと、気になってついつい毛抜きやピンセットでどうにか取り出したくなってしまいますよね。
絶対ダメだと分かってるのに、ニキビをつぶしちゃう、、、みたいな感じと似てる気がします。(笑)
どちらの行為も痕が残ってしまう可能性があるので、やめておきましょう。
埋没毛を見つけても針でほじくる、切開して毛を取り出す、爪でひっかいて取り出す、などの行為はしないようにしましょう。
毛穴が傷ついてしまうと、埋没毛がさらに悪化して、毛穴に雑菌が入り炎症を起こしてしまう毛嚢炎を引き起こすことにもなりかねません。
注意点5・除毛クリームでは埋没毛は取り出せない
除毛クリームは、塗るだけで簡単にムダ毛処理ができるアイテムですが、除毛クリームでは埋没毛を取り出すことはできません。
除毛クリームには、毛を溶かす成分が配合されていて、塗って少しの時間放置することで、毛のタンパク質に作用し、簡単にムダ毛処理ができます。
しかし、埋没毛は毛穴がふさがっていることで毛が皮膚の表面に出てくることができなくなっています。
なので、除毛クリームを使用してもクリームが毛穴の中へ入っていかないので、埋没毛を取り出すことができないのです。
丁寧な保湿ケアと定期的な角質ケアをすることで埋没毛は改善されることが多いので、無理して取り出そうとせず、様子を見ましょう。
除毛クリームは埋没毛以外の部分には、お手軽なムダ毛処理として使用できるのでおすすめです!
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埋没毛の予防方法/埋没毛が出来にくくする方法について

予防方法1・頻繁にムダ毛処理する部分は保湿効果のある石鹸などで清潔を保つ
埋没毛を予防する方法1つ目は、頻繁にムダ毛処理する部分は保湿効果のある石鹸などで清潔を保つということです。
埋没毛ができやすい部位として、脇や膝、二の腕が挙げられます。
これらは自己処理をする頻度が高いということも埋没毛が起きる要因の1つとなっています。
頻繁なムダ毛処理は、お肌への負担も大きく、ダメージの修復が終わる前にまたムダ毛処理をする、というサイクルによって、お肌へのダメージが蓄積されてしまいます。
さらにカミソリでの自己処理は、お肌表面の角質まで剃り落としている状態になります。
カミソリで無理やり角質が剝がされたお肌は、バリア機能が低下し、お肌を十分に守ることができなくなってしまいます。
だからといって、ムダ毛処理をやめるわけにもいかないので、保湿効果のある石鹸などで清潔を保ったり、処理後の保湿ケアを行うなどの工夫が必要です。
予防方法2・肌が乾いている状態で剃らない
埋没毛を予防する方法2つ目は、お肌が乾いている状態で剃らないということです。
何もつけていない状態で、カミソリを使ってムダ毛処理をするという行為は「お肌にノコギリをかけてムダ毛処理をしている」ということと同じような状態だということを覚えておいてください。
お肌の表面には内側の水分をキープし、刺激からお肌を守る角質層があります。
カミソリによるムダ毛処理は、刃が直接お肌に触れるので、この角質層にダメージを与えてしまっています。
それが結果的に、乾燥肌の要因となり、埋没毛を引き起こしてしまうことにもつながっていきます。
ムダ毛処理はをしないという訳にもいかないので、処理する場合は必ずお肌が乾いている状態で剃らない、ということを守ってください。
肌が濡れた状態や専用のジェル、クリームを使用する
カミソリで自己処理する場合は、お風呂に入ったついでに処理しているという方がほとんどだと思います。
身体を洗うついでにムダ毛処理していますよね?
ボディソープや石けんでそのままムダ毛処理しちゃっていませんか?
確かにボディソープや石けんでもカミソリの滑りを良くすることはできますが、これらにはお肌を保護したり、毛をやわらかくする、といった成分は配合されていません。
あくまでも身体を洗うといった洗浄成分が中心となっているからです。
そのため、ムダ毛処理によるお肌への負担を減らして、さらにより効率よく処理するには、シェービングジェルやクリームの使用をおすすめします。
また、女性用のシェービングジェルやクリームには保湿や美容成分が配合されているものが多く、ムダ毛処理しながらお肌の状態を整えてくれるという効果にも期待できます。
蒸しタオルなどで肌を温めておくと角質が柔らかくなり埋没毛が出来にくい
ムダ毛処理の前に、蒸しタオルなどで肌を温めておくと角質が柔らかくなり埋没毛が出来にくいです。
お肌が冷たい状態よりも温かい方が、ムダ毛処理によるダメージを軽減できるのです。
蒸しタオルは濡らしたタオルを絞り、電子レンジで30秒~1分ほど温めます。
このとき、タオルが熱すぎると逆にお肌に負担がかかってしまうので、様子を見ながら冷たいようなら10秒ずつ追加で加熱していきましょう。
タオルをお肌に当てて、温かいと感じるぐらいがちょうどいい温度です。
お風呂でムダ毛処理をする場合は、湯船に浸かってお肌をあたため、皮膚をやわらかくしておくといいですよ。
適切なムダ毛処理で、お肌へのダメージを最小限に抑えることも埋没毛の予防につながります。
予防方法3・毛流れに剃って剃る
埋没毛を予防する方法3つ目は、ムダ毛は毛の流れに沿って剃るということです。
カミソリのCMなどは、足の先からヒザに向かって下から上にカミソリを滑らせていることが多いと思います。
これは逆剃りで、逆剃りとは毛の流れに逆らって剃ることをいいます。
逆剃りの方が、根元からしっかりムダ毛処理ができるので、この方法でムダ毛処理をしている方も多いでしょう。
しかし、逆剃りはお肌に与えるダメージが大きい剃り方なので、あまりおすすめできません。
シェービングは毛の流れに沿って剃ることが基本とされています。
逆剃りをしなくても、カミソリを持っていない方の手で剃りたい部分のお肌をピンと張るように少し引っ張り、毛の流れに沿って剃ることでキレイにムダ毛処理ができます。
1枚刃のカミソリがおすすめ
ムダ毛処理の方法は、カミソリ・電気シェーバー・除毛クリームやワックス脱毛・脱毛サロンや医療脱毛・家庭用脱毛器など、たくさんの方法がありますが、カミソリでの自己処理が1番手軽でこの方法でムダ毛処理をしている方も多いでしょう。
カミソリは電気シェーバーに比べてお肌への負担が気になりますが、今は保湿ジェル付きだったり、刃にソープが付いていたりと、肌あたりがやさしいものも販売されています。
また、刃も1枚刃から5枚刃までたくさんの種類があります。
たくさんカミソリの種類がある中で、キレイにかつ、お肌への負担も考えてムダ毛処理をするなら、5枚刃でヘッド部分が可動式のものをおすすめします。
1枚刃は1回でキレイにムダ毛を処理することが難しく、何度も刃をお肌にあてないといけないので負担が大きいです。
電気シェーバーがおすすめ
カミソリでムダ毛処理をしている方が多いと思いますが、お肌への負担を考えると、電気シェーバーでのムダ毛処理をおすすめしたいです。
カミソリは刃が直接お肌に触れるため、皮膚表面の角質層もムダ毛と一緒に剥ぎ落としてしまうので、お肌への負担が大きく、乾燥したり、埋没毛になってしまうという可能性も高くなってしまいます。
それに比べて電気シェーバーは、刃が直接お肌に触れることがありません。皮膚を傷つけることがないので、お肌への負担も最小限に抑えることが可能です。
また、防水タイプのものを選ぶと、お風呂でしようすることもできるので、ムダ毛処理も簡単ですし、刃についた毛も丸洗いすることができるので、シェーバーの掃除も楽に済みます。
ヘッド部分が取り換えられるものもあるので、フェイス・ボディ・デリケートゾーンなど、処理したい部位によってヘッドを付け替えるだけで、全身のムダ毛処理も1つで完了します。
予防方法4・定期的に角質ケアをして肌表面を柔らかくする
埋没毛を予防する方法4つ目は、定期的に角質ケアをして肌表面を柔らかくすることです。
ターンオーバーの乱れや、乾燥によって古い角質がうまく剥がれ落ちなかったりすることが原因で、埋没毛になってしまうことがあります。
こういったことを未然に防ぐために、定期的な角質ケアが効果的です。
角質ケアはボディスクラブやピーリングなどがあります。
角質ケアをすることによって、お肌がやわらかくなったり、お肌表面のザラつきやごわつきの解消、くすみが消え毛穴の詰まりが改善されたりとメリットがたくさん。
ただし、使用頻度は1週間に1回程度が理想です。
スクラブやピーリングの毎日の使用は逆にお肌へダメージをあたえてしまうことにもなるので注意が必要です。
予防方法5・ムダ毛処理後はしっかりと保湿ケア
埋没毛を予防する方法5つ目は、ムダ毛処理後はしっかりと保湿ケアをするということです。
どの方法でも、ムダ毛処理後のお肌には少なからずダメージがあります。
乾燥しやすかったり、赤みやかゆみなどの肌トラブルを起こしてしまう可能性もあるので、ムダ毛処理後の保湿ケアはしっかり行うようにしましょう。
また、埋没毛を予防するためにはムダ毛処理後の保湿ケアだけじゃなく、普段からのお肌の保湿ケアを習慣づけておくことも大切です。
保湿ケアをしてお肌の潤いを保つことで、バリア機能やターンオーバーが正常に働くので、埋没毛以外の肌トラブルを予防することにもつながります。
ムダ毛処理だけじゃなく、処理後の保湿ケアまでをムダ毛処理と考えて正しい方法でケアしていきましょう。
埋没毛の取り出し方/針をつかった方法まとめ
埋没毛は、その名の通り、毛が皮膚に埋まってしまい、お肌の表面に出てこない状態のことをいいます。
埋没毛になってしまう原因はいくつかありますが、誤ったムダ毛の自己処理だったり、お肌の乾燥、ターンオーバーの乱れなどが挙げられます。
乾燥やムダ毛処理によってお肌表面の角質層が傷ついたり、うまく剥がれ落ちず分厚くなってしまうと、それによって毛穴がふさがってしまい、成長した毛が表面に出てこれなくなってしまうのです。
ただ、埋没毛になってしまっても、保湿ケアや角質ケアなどでお肌の状態を整えてあげると自然と改善されていきます。
ただ、気になって毛抜きで引き抜いたり、引っ搔いて毛を表面に出したりすると、毛穴の炎症や傷になってしまい、色素沈着を起こしたり痕が残ってしまう場合もあります。
適切な対処方法や埋没毛を起こさないための予防方法なども書いているので、参考にしてください!